東日本大震災への取組み

ボランティア隊派遣活動

2011年の東日本大震災に対して、本学でも復興に向けたボランティア隊派遣について学生部協議会を中心に話し合いが持たれました。その結果、ボランティア隊の派遣時期を夏季休業中に実施することが決まり、第一班を八月上旬、第二班を八月下旬、第三班を九月上旬に、それぞれ一週 間ほど派遣することになりました。この中で、私は第三班の引率者として参加しました。

3月11日に発生した東日本大震災からほぼ半年が過ぎ、実際に現地に伺うと、道路や建物跡に山積した瓦礫等もほぼ片付けられていました。しかし、それでも復興までにはまだ遠い道のりがあるように感じられたのも事実です。被災者の多くは仮設住宅に移り、すでにそこでの生活が始まっていましたが、精神的なケアはむしろこれから大きくのし掛かってくる問題のように思われました。現地でも、九月十日をもって一区切りとし、九月十一日以後は災害救助や瓦礫等の除去を主とする災害復興から、被災者や遺族の方々に対する物的・精神的な支援をより一層推進すべき段階に入ると言われていました。

今回、本山災害対策本部のご援助を受け、被災地でのボランティア活動を実施するに当たっては、岩手県では高野山真言宗唯一の寺院である釡石市の駒木山不動寺で宿泊・食事等のお世話になりました。当寺のご住職であられる森脇義真僧正のご理解のもと、住職補佐の森脇妙紀師(本学卒業生)が市のボランティア活動に積極的関わられ、私たちも宿泊中は同師から当寺の縁起も含めて、釡石の町の雰囲気や被災状況、ボランティア活動の状況などについていろいろとお話をお伺いする機会がありました。妙紀師はたいへん責任感が強く、学生達も当初はその強い個性に圧倒されていましたが、その真摯な姿勢にしだいに傾倒するようになっていったように思います。

今回の活動を通して、実際に現地に行って被災状況を視、また現地の方々に直接お話を伺うことの大切さを改めて認識しましたが、こうした経験を積み重ねて、次の際の活動に生かしていくことこそが重要でしょう。その意味で、こうしたボランティア活動が一過性のものであってはいけないと思った次第です。

高野山大学教授 乾 仁志

東日本大震災復興ボランティア活動に参加して

夏休み、ボランティア活動のため東北に行きました。大震災が残した爪痕は想像を遥かに超えるものでした。無数の瓦礫の山、廃墟と化した学校、基礎だけが残った街などを目の前にして、自然の前では人間の力など無力だと感じました。しかし、被災者の方々は私たちを笑顔で迎えて下さいました。

現地では宗教の枠を超えて、キリスト教徒の方々と仮設住宅を訪問し、被災者の皆さんからお話を聴くことができました。そうした中で、私たち高野山から遥々やって来たことを知ると、「仏壇の前で読経して欲しい」と頼まれたり、あるいはお位牌のことでいろいろと相談を受けることもありました。ともかく、一生懸命に対応することで、被災者の方々がほんの少しばかりであるが、安心した表情を見せてくださったのが私にとってはたいへん嬉しい出来事でした。また一緒にボランティア活動に参加した、私を含む高野山大学生の4人で、前もって計画を練って 現地で催した小さな模擬店での現地の方々との交流は大変良い経験となりました。仮設地区内の住宅に住む子どもたちがたくさん集まってきてくれて、私たちが用意したスーパーボールすくいに夢中になり、またその後で配布した駄菓子を美味しそう頬張っていました。今回、東日本大震災復興のためのボランティア活動に参加して、さまざまな方々との出会いもありました。このような貴重な経験を積むことができたことに対し、一緒に活動した大学の仲間をはじめ、サポートいただきました関係者の皆様に厚く御礼申し上げたいと思います。

密教学科卒業生 阪田 拓哉

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