Bekka
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人の昇沈は確かにみちにあり
二年で学ぶ、僧侶として生きる
僧侶になるための知識と技術を
関連する学問とともに修得します。
「別科密教専修コース」は、真言宗の僧侶を目指す2年間の短期養成コースです。僧侶になるためには、まず仏教の道を深く研究することが必要になります。そのため在学中に、密教学および仏教学の知識から、常用経典・声明・法式・布教など僧侶に求められる技能を身につけていきます。カリキュラムも、真言宗の教えをはじめ、密教儀礼の理論と実習、生命倫理や人権と福祉、同和教育など多彩な広がりを持つ構成となっています。
また、講義以外に得度、受戒、加行、伝法灌頂の儀式・修行を修めることになります。これらを修め、別科を修了した方は高野山真言宗の中僧都に補任されます(別科の受験資格は大学受験資格と同様です)
僧侶資格を取得するためには、大学のカリキュラムとは別に、定められた修行(実修)に参加することが必要となります。修行は「得度(とくど)」→「受戒(じゅかい)」→「加行(けぎょう)」→「伝法灌頂(でんぽうかんじょう)」の順でおこなわれ、およそ1年で取得できます。特に「加行」は実修しなければならない重要な修行です。
師僧(=しそう。師匠となる僧侶。高野山真言宗の住職 または名誉住職。)を探し弟子となることから始まります。
得度式は、師僧の許可があれば、 師僧の寺院やご縁のある寺院などでも行うことができます。
僧侶として守るべき戒律を授かり、守ることを誓う儀式です。
真別処で開壇される金剛峯寺主催のものに入壇します。
約100日間に渡る修行で、高野山真言宗の僧侶となるためには必ず行わなければならない修行です。 本学では、在学中に春夏の長期休業中、2期に分けてそれぞれ50日間実修することができます。
上記3つの行位を成満(じょうまん)した真言行者が、真言密教の法を授かる最高の儀式で、この伝法灌頂を 受け、「阿闍梨位(あじゃりい)」を得ることができます。これを成満してはじめて、真言宗の僧侶としての僧階を取得することができます。
僧侶として人に寄り添い、
社会の役に立てる人になりたいと思います
僧侶になりたいと思った時、空海が開いた高野山という地で密教を学びたいと思ました。別科で学ぼうと思ったのは、2年間の集中的な学びで、僧侶になるための必要な知識と技術を身につけられるからです。大学に入る前は、真言密教どころか仏教そのものの知識がありませんでしたが、先生方に丁寧に教えて頂きながら日々学びを深めています。また、高野山という聖地で歴史や文化に直接触れられるのも魅力です。ここで僧侶となり、真言密教の教えを生かして、人に寄り添い、社会の役に立てる人になりたいと思っています。
三宅 きくみ
さん 別科 密教専修コース2回生