高野山アーカイブとは

高野山アーカイブ概要

・事業目的

 本事業の目的は、高野山大学に蓄積されてきた歴史的資料(聖教類・古絵図など)をデジタル化し、それらを「高野山アーカイブ」として広く公開・発信することで、高野山に関する密教学的研究の深化・促進を図ることにある。本学は、本年創立130周年を迎えるが、弘法大師空海は、816年にあらゆる人々の修行・研鑚の場として高野山を開創し、フランシスコ=ザビエルが本国に宛てた書簡に、都にある大学の他に五つの主要な大学の筆頭として「高野」を挙げている。高野山は密教の根本道場としての役割だけでなく、教育機関として1200年の伝統を有しているのである。また、1898年に創設された本学図書館は、高野山全山の図書館としての性格を有し、仏教や密教に関する資料は国内有数の蔵書数を誇り、その合計は30万冊に及ぶ。その3分の1にあたる10万冊は、中・近世の古典籍で、国指定重要文化財3点をはじめ、多くの古写本や版本を含み、仏教・密教の研究者のみならず、国文学・国語学・歴史学など、国内外の研究者から注目を集めてきた。それらの蔵書は、日本文化の礎を築いた弘法大師空海の伝統を継承する本学の特色を示すとともに、貴重な文化財としての価値を有している。
 さらに、本学には、1943年に発足した密教文化研究所が『定本弘法大師全集』をはじめ、仏教や真言密教の研究成果を出版物として刊行してきたほか、インド・チベットなどの研究機関等との連携にもとづく調査成果など、真言密教の研究拠点として、国内だけでなく海外にも知名度を誇っている。しかしながら、本学に蓄積されてきた歴史的資料は、これまで出版物やDVDとして公開されてきたが、十分なアーカイブ化がなされておらず、したがって、誰でもがアクセスし、それを活用する状況にないのが現状である。本事業は、こうした現状を大きく刷新し、蓄積されてきた貴重な歴史的資料にアクセスすることを容易にすることによって、密教学研究の新たな価値を生成するツールとして位置づけられることになるだろう。また、本事業は、研究者だけでなく、地域の再発見をもたらすツールとしても活用できる。本事業は、本学だからこそ実現できる独自の事業であり、地域や社会に貢献できると確信する。
事業全体イメージ図 高野山アーカイブ事業概要

・ブランディングの取り組み

〈研究の独自性・社会的意義を学内外に広報する方法〉
 本事業は、本学に蓄積されてきた1200年の伝統を有する歴史的資料をアーカイブとして公開するという点で研究の独自性を有している。そのアーカイブは、集合Canon(C:公式聖教)と集合Fanon(F:非公式)の交わり、C∩F=Third Kind of Content=Collaborative approach (共同アプローチ) の創造性=柔軟なモジュールを有する。本事業の成果を広く学内外に広報するために、本学HP上に専用サイトを設置し、あらゆる人々のアクセスを可能とする。また、関係分野の学術学会誌や『密教文化研究所紀要』などのほか、シンポジウムや研究会を開催して発信する。さらに、進捗状況は、本学が定期的に発行するNews Letterや、連携機関である高野町や高野山霊宝館が発行する広報誌等に随時報告する。さらに、高野山真言宗が発行する『高野山時報』などでも発信する。本誌は、日本全国の高野山真言宗の末寺や信徒が定期的に購読しており、こうした媒体を通じて広報する方法も、本事業独自の特色である。
〈研究のブランディングを大学のブランディングにつなげていく展望〉
本事業によって期待される本学の研究のブランディングとしては、以下の三点がある。
 ①日本有数の価値を有する歴史的資料へのアクセスが容易になる
 ②密教学研究の新たな地平を切り拓く
 ③国内外の他の歴史的資料との比較研究
以上の研究のブランディングによって、「高野山アーカイブ」を発信源として本学への注目度を高め、密教学研究の拠点として国内外から多くの人材を受け入れる教育・研究機関となることを目指している。
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